ヴァイオリニスト奥村智洋のブログ「こんな日々です」

音楽のこと・趣味の鉄道写真のこと・etc.

04« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06
 

道東おくのほそ道~後編~ 2014.6.9 

前回からの、6/1(日)道東観光の話の続きです。

この日私は納沙布岬観光を、一時間足らずで早々に切り上げて・・・
納沙布岬発9時55分のバスで根室まで舞い戻ることにしましたが、それには或る訳がありました。

私はこの日、納沙布岬に行った後・・・
もう一か所別の観光地にも立ち寄るべく、初めからプランを立てていたんですね。

それで今回私が納沙布岬以外に行きたかった場所とは、一体どこだったかと言いますと・・・
――これまた一般的な道東観光としては、マイナーな観光地ではありますが(^^ゞ――

厚岸道立自然公園の南西に位置する、「原生花園あやめヶ原」でした(^o^)

「原生花園あやめヶ原」は「チンべ」または「チンべの鼻」「チンべの岬」とも呼ばれている場所でして・・・
太平洋に面していて、先端のほうが岬になっているんですね。

じつは故伊福部 昭先生が1938年に作曲した、小編成のオーケストラ曲「土俗的三連画」という作品があるのですが・・・
その第二楽章には、「ティンベ」という副題がつけられています。

その「ティンベ」というのが・・・
まさにこの「あやめヶ原」の「チンべ」と同一の場所を指しているわけですね!(@_@)

この伊福部作品について、少しだけ解説をつけ加えさせていただきますと(^^ゞ

「土俗的三連画」は、伊福部先生が北海道帝国大学で林学を専攻した後・・・
林務官として厚岸に赴任されていた時期に作曲されました。

つまりこの作品を発表した頃の伊福部先生はまだ・・・
プロの音楽家・作曲家では無かったわけですね(@_@;)

作曲者本人の言葉をそのまま引用すると、この作品は・・・
「北海道東端の寒村周辺の、土俗的な生活に心惹かれて」
書かれたのだそうです。

伊福部先生の処女作は「日本狂詩曲」で、これは1935年に作曲された作品でしたが・・・
この「土俗的三連画」は「日本狂詩曲」の次に発表された、彼の二番目の作品ということになります。

「日本狂詩曲」のほうはフル編成の大規模なオーケストラ作品で、題名にも「日本」と大きく銘打っていて・・・
外面的で“大向こうを狙った”作品であると言えるでしょう。

それに反して「土俗的三連画」のほうは、北海道・厚岸の風景や、そこに住む人々の風習だけを限定して描いた・・・
より地域色が強い、内面的でこじんまりとした作品なんですね。

私は正直に申しますと・・・(^.^)
「土俗的三連画」は私が知る伊福部の全作品のなかでも、もっとも好きな曲なんですね!(^o^)
・・・アイヌ語の歌詞で書かれた声楽曲「アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌」も、「土俗的三連画」と同じくらい私は大好きですが・・・

なので私が大好きなこの作品の、第二楽章で描かれている「ティンベの岬」には・・・

この機会に是非行ってみたいと思った次第ですヽ(^o^)丿

さて私はバスに乗って納沙布岬から根室駅まで戻ると、根室発11時12分釧路行きの・・・
JR花咲線の列車「快速はなさき」に乗り込みました。

そして12時35分に厚岸駅で下車しました。

「原生花園あやめヶ原」に向かうためには、ここ厚岸から・・・
「くしろバス」の「霧多布線」に乗り継がなければならなかったわけですね。

ただしこの「くしろバス霧多布線」は、平日5.5往復、土休日3往復とごく僅かな本数しか設定されていない・・・
超ローカルなバス路線でした(~_~;)

この日のバスが、もし平日ダイヤで運行されていたとしたら・・・
午前8時15分から午後15時25分までの間は、厚岸から「あやめヶ原」まで行くバスは一本も無く(~o~)
私は厚岸で立ち往生していたところだったんですね。

ところがこの日(6/1)は日曜日だったため・・・
バスは土休日ダイヤで運行されておりまして(^.^)

それで土休日ダイヤのみに設定されている・・・
厚岸駅前発12時40分霧多布温泉行きのバスに、首尾良く乗ることが出来(^o^)
そのバスで「あやめヶ原」に向かうことが出来ましたヽ(^o^)丿

一日3往復しか走っていないバスに、僅か5分の待ち時間で乗り継ぎ出来たなんて!\(◎o◎)/!

おぉこれこそまさに、「天のはからい」としか説明しようが無いですねぇ!\(^o^)/

さて私は予定通り13時過ぎに・・・
「アヤメヶ原」というバス停で、このバスを降りました。

ちなみにバス料金は、厚岸駅→アヤメヶ原間で片道430円でした(^.^)

このバス停は「道々123号線」沿いにあったのですが・・・
実際の「あやめヶ原」の入り口は、このバス停から南に向かって800Mほど、更に車道を歩いて行った先だったんですね。

するとそこには、車の駐車場を兼ねた観光案内所がありまして(^.^)
・・・すなわちそこから先は、車は一切入れないわけでして(^o^)
これは環境保全のための、素晴らしい措置ですね\(^o^)/・・・

この日はすこぶる暑かったため・・・
ここの観光案内所にて冷たい缶ジュース「ペプシコーラ330ml」を購入して(^u^)

それを飲みながら「チンべの岬」方面に向かうことにしました(^o^)

そこから更に10分ほど南に向かって、遊歩道を歩いて行くと・・・
ようやく海岸線が見えて来ました(^.^)↓
1あやめヶ原0601
原生花園あやめヶ原

↑ここはアヤメが咲き誇る夏のシーズンは、さぞや綺麗でしょうねぇ(*^_^*)

更に数分遊歩道を南に行くと、「チンべ展望台」と書かれた標識がありまして↓
2標識10601

私は早速この「チンべ展望台」に行ってみることにしました(^o^)↓
3チンべ展望台0601
チンべ展望台からの景色

※↑これは「チンべの岬」からは東側の方角にあたります。

この「チンべ展望台」あたりから「チンべの鼻」或いは「チンべの岬」の先端までは・・・
ご覧の通りまだ大分距離がありましたが↓
4チンべの鼻0601
チンべの鼻 全景

※↑これが「チンべの岬」に向かって、真っすぐ南の方角となります。

更にしばらく行くと、「大黒島・小島展望台」「チンべの鼻展望台」と書かれた・・・

2つの標識がありました↓
5標識20601

この標識の矢印を頼りに、私は先ず「大黒島・小島展望台」のほうに行ってみることにしました↓
6大黒島・小島展望台0601
大黒島・小島展望台からの景色

※↑これは「チンべの岬」からは西側の方角にあたります。

次いで「チンベの岬」の一番先端にあたる「チンべの鼻展望台」まで、歩いて行ってみました↓
7チンべの鼻展望台
チンべの鼻展望台からの景色

いやぁ本来はアヤメの花が咲き誇る夏のシーズン中か、もしくは冬の時期にここに来ることが出来たとしたら、もう最高だったとは思いますが・・・

シーズンオフのせいかこの日は休日だったにもかかわらず、観光客は本当に少なかったし(^.^)
――ここですれ違った観光客は、全部で10人もいませんでした――

人が少ない中、大自然の素晴らしい風景をまったりと堪能出来て、良かったです!(*^_^*)

ただ私は厚岸に戻る「終バス」(アヤメヶ原バス停15時34分発釧路行)に乗り遅れると・・・
釧路までこの日のうちに戻れなくなってしまうという、切迫した事情があったので(^^ゞ

大分時間に余裕を持ちつつ、早めにバス停まで引き返すことにしました(^.^)

最後に蛇足ですが(^^ゞ
「土俗的三連画」は石丸基司さんによって、ヴァイオリン&ピアノ用に編曲されましたが・・・
私は過去にこの編曲を一度演奏し、動画を「Youtube」にアップしておりますので(^.^)↓

(ちなみに「ティンベ」の最初の15小節を、ピアノ伴奏無しにしようと石丸さんに提言したのは、私です(^^ゞ)
http://www.youtube.com/watch?v=kZTeJB_EKX4
伊福部 昭 (1914-2006):土俗的三連画(1937)より Ⅱティンベ(石丸基司編曲)
奥村智洋(ヴァイオリン)/ 新垣 隆(ピアノ)

↑ご興味ある方は是非ご視聴ください(^o^)↑

奥村智洋
スポンサーサイト

カテゴリ: その他

[edit]

Posted on 2014/06/09 Mon. 23:21    TB: --    CM: 0

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

★コメントについて(ブログ管理者より)
当ブログをいつも閲覧していただきありがとうございます。 システムの都合上、奥村宛にいただいたコメントは当方から本人に取り次いでいます。
ただし、不適切と判断した場合は、公開/非公開にかかわらず即時コメントを削除し、取り次ぎも行いません。したがって奥村からの返信もありませんので、何卒ご了承ください。(2015.1.1)

プロフィール

カレンダー

最新記事

最新コメント

カテゴリ

動画

ディスコグラフィー

月別アーカイブ

リンク

検索フォーム

QRコード