ヴァイオリニスト奥村智洋のブログ「こんな日々です」

音楽のこと・趣味の鉄道写真のこと・etc.

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耳コピーはじめましたε(・_・)ノ 2014.3.1 

前々回の記事(2/21付)で・・・
もう音楽ネタは当分封印するという、宣言を出したばかりでしたが(^^ゞ

今回はまた、音楽ネタに舞い戻ってしまいますことを、お許し下さい<(_ _)>

・・・但し今回は音楽ネタとはいえ、幾分軽い内容ではありますが(^^ゞ・・・

たびたび当ブログでも取り上げてきました、新垣さん作曲の「ヴァイオリンのためのソナチネ」ですが・・・
最近ニコニコ動画で、この曲の全曲を聴くことが出来るのを発見しまして(^o^)

それでこの「ソナチネ」は、単一楽章の・・・
8分半ほどの長さの作品であることが、分かりました。

それを繰り返し、何回か聴いているうちに・・・
私はこの曲に魅了され、非常に惚れ込んでしまったんですね!(*^_^*)

この「ソナチネ」は、周知の通り・・・
新垣さんが2011年に、当時11歳だった、ある少女のために作曲し、彼女に捧げられた曲であります。

実際私も、この曲を聴いていると・・・
まだあどけなく、穢れを知らない、純粋無垢な少女の面影が、ひしひしと伝わってくるんですね!

もっとも私が今、この曲を夢中になって聴いてしまうのには、理由がありまして・・・

それは最近私の身に起こった、あるひとつの出来事が、大きく関わっております。

実は私がこれまでの自分の人生で出会ったなかでは、もっとも豊かで、素晴らしい才能を持った私の生徒が・・・
今月中学卒業するのを機に、私の許から離れていってしまうことになりまして(T_T)

それで私は今週、彼女との最後のレッスンを終えた直後でして(号泣)

まぁ本来は高校を選ぶ際には、そこにはどのような先生がいるのか、私よりもそちらの先生についた方が、本当の意味で自分の実力を伸ばすことが出来るのかなど・・・

実体や中身をいろいろと細かく吟味をし、それから進むべき高校や、習うべき先生を、慎重に決めるべきだとは思うのです。

ですがとかく日本人というのは、ブランド力が全てだと決め込んでいて(~_~)
とりあえずそのブランドを選びさえすれば(言い方を変えれば、音楽高校はGに入学さえすれば)・・・
100パーセント間違いが無いなどと、安心してしまうんですよねぇ(~o~)

話がかなり脱線してしまいましたが、話をもとに戻しますと・・・

佐村河内名義の作品群のなかには、「ソナチネ」の他に・・・
もう一つヴァイオリン曲「無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」が、あるわけです。

そしてこの「シャコンヌ」のテーマは、じつは・・・
私の愛する「ソナチネ」の第2主題から採られたものだったんですね(@_@)

その事実を知った私は、
「この『シャコンヌ』のほうも、是が非でも聴いてみなければ」
と、いてもたってもいられなくなってしまいました!

残念ながら今現在、Youtubeにしろニコニコ動画にしろ・・・
「シャコンヌ」の映像や音声は、全く上がっておらず(~o~)
聴くことは不可能なんですね(~_~)

そこで昨日(2/28金)その音源を求めて(^.^)
近所のブックオフに行って、物色してみたところ・・・

運良くひとつの棚に、そのCDが陳列されているのを見つけましてヽ(^o^)丿

そして早速そのCDを、購入しました↓
1CD0301.jpg
シャコンヌ~佐村河内 守新垣 隆 弦楽作品集 大谷康子:ヴァイオリン
DENON 定価2,940円→中古2,750円で購入

いやぁ中古のCDを買うのに、今回は2,750円と巨費を投入してしまいましたが\(~o~)/

普段であれば、こんなに高額な価格は、中古CDとしては絶対あり得ないでしょう(~_~)

ですが先月「佐村河内名義」のCDが、全種類出荷停止になってからというもの・・・
今現在オークションでは、このCDは3千円以上という高値で取引されているというのが、現状なんですね。

なので今回は定価以下の金額で、このCDを手に入れられたわけですから・・・
恩の字ということにしておきましょう(^o^)

さてブックオフでCDを購入した後、自宅に帰って、このCDを聴いてみましたが・・・

「CDを聴いているだけではつまらないし、『シャコンヌ』は自分でも実際に弾いてみたいな」
などと、欲が出てきまして・・・

CDを“耳コピー”して、自分で「シャコンヌ」の楽譜を作成してみることにしました(^o^)

幸い私も、佐村河内氏が自慢をしていた、例の・・・
「幼少期の英才教育によって培われた、絶対音感」
とやらを、一応持ってはいるんですよね(^.^)

なのでその「絶対音感」を、フルに活用して・・・
私はCDを“耳コピー”しながら、楽譜を書き起こすという作業に、早速取り掛かりました。

ところで「シャコンヌ」ですが・・・
これは無伴奏の単一楽章ながら、演奏時間20分弱という、とてつもなく長大な作品なんですね!

CD収録の「シャコンヌ」の全曲を、何度も何度も巻き戻しつつ聴き返し、音を確認して、その音符を楽譜に書き込むというのは・・・
とてつもなく大変で、骨の折れる作業でした(~_~)

最初のうちは、私はまさに「ハッスル」しつつ(^^;)
張り切って“耳コピー”に取り組んでいましたが・・・

疲れてくると、だんだん記譜もいい加減になっていき・・・
ト音記号なども、雑に書くようになっていきました(^^ゞ

そしてこの作業を開始したのは、昨日の昼過ぎでしたが・・・
日付けが変わって、本日(3/1土)早朝4時頃、ようやく楽譜を書き終えることが出来ました!

その成果が、こちらです↓
2楽譜0301
佐村河内 守新垣 隆 無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ 記譜(推定)一ページ目

今回私が楽譜を作成出来たのは、自分が絶対音感を持っていたという理由以上に・・・

大谷さんがこの曲を、非常に丁寧に、楽譜通り正確に・・・
音程も的確に演奏し、録音していただいていたことが、もっとも大きな要因ですね!

その点では、私は大谷さんに、感謝しなければなりません<(_ _)>

但し私は今回、音自体は大体正確に書きこめたと、自分では思っておりますが・・・
半音階が連続するようなところでは、若干あやふやな箇所が残ってしまいました(^^ゞ

また“スル・ポンティチェロ(ヴァイオリンの駒の上で弓を擦るように弾く)”の箇所だけは・・・
全ての音を記入するのは難しすぎて、全くお手上げ状態でしたね\(~o~)/

それから写真↑の、一ページ目に関しては・・・
まぁ大体こんな感じで、問題無かろうとは思いますが(^^ゞ

その後のページでは、譜割りや、拍子について・・・
把握出来なかった箇所は多々ありますね(^^;)

それにしても、今回は超時間座り込んで、ヘッドホンを耳に当てつつ・・・
鉛筆片手に五線紙におたまじゃくしを書き続けていったわけです。

これは私にとっては、不慣れな作業であったため・・・
今は肩が、死にそうなくらい痛いですね~
(´Д`) =3 フゥー

奥村智洋
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カテゴリ: 音楽のこと

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Posted on 2014/03/01 Sat. 23:31    TB: --    CM: 9

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| #

2014/03/03 19:20 * 編集 *

昭和枯れすすき様

このたびはありがとうございました。
ご質問に直接お答えする術がないので、公開コメントにさせていただきます。
私は幼少期から、母親に強要されて、毎日猛練習を義務付けられました。
大体毎日6~7時間、もっとひどいときには学校を無理やり休ませられて・・・
一日10時間以上練習したこともありました(~o~)
ですが本当の意味で、私がヴァイオリンの演奏法に開眼したのは・・・
高校卒業後、アメリカに留学して、ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイのもとで勉強をはじめてからですね。
ディレイのレッスンを受け、またディレイの門下生たちの弾き方を、間近でつぶさに観察していくうちに・・・
「あぁヴァイオリンは、本来はこんなにも楽に弾けるものなんだ」
ということが、徐々に分かって来ました。
そのようにして、私は正しいヴァイオリンの弾き方を、長い時間をかけて、それなりに習得出来ましたので・・・
日本で私の周りにいる、腕づく&力任せのみで楽器を弾いている、多くの同業者たちよりかは、齢を取ってもヴァイオリンを弾き続けられることは、間違いないでしょう。
ですがもし18歳までに、もっと正しいやりかたで毎日練習出来ていたとしたら・・・
今の私も、もっと上手く弾けていた筈だという点では、少々残念に思いますが(^^ゞ
実際私も、20代の頃は、ソリストとして軌道に乗りかけていた時期もありましたし・・・
一生涯ソリストとしてやっていくべく、今よりはずっと真面目に、音楽の勉強に取り組んでいました。
しかしながら(特に今の時代では)ソリストを継続していくための、重要なポイントは、
「如何に上手く弾けるか」
ではなくて、
「如何に自分で、自分自身を売り込んでいけるか」
だったんですね!
この事実を悟ったときには、私は愕然としてしまいましたが(苦笑)
私は自分自身を売り込むという面では、極度に向いていない人間なんですね。
世の中の不条理に直面して行くうち・・・
そういったことを続けていくのに、だんだん疲れてしまいました(^^;)

URL | OKUMURA #-

2014/03/04 22:15 * 編集 *

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| #

2014/03/05 11:43 * 編集 *

天は

天は選ばれし者しか才能を認めない!
こと芸術的な世界は
だって200年前のバイオリン弾きの方が現代人より上手いよ。奥村さん
楽しく音楽やりましょう

URL | KUN #-

2014/03/06 00:57 * 編集 *

200年前の旋律

ありきたりのバイオリン弾きのレッスンら要りません。 あなた様は200年前の旋律を教えてくれそうだったからレッスン依頼したんだけどね。 

URL | KUN #xwzEb7UA

2014/03/06 01:23 * 編集 *

思い出します

まだ息子が中学生の頃、息子のヴァイオリンが下手だ下手だ、周りはみんな上手なのに、と嘆いておりましたら、「ヴァイオリンはね、上手くても仕事なんかないよ、人気商売だからね、上手くても仕事なんかないの。」と言われたのを思い出しました。
うちの場合、風前の灯火ですが、まだ頑張っています。
腕は無いですが、力で弾いてしまっているのを直したいのです。
と、いうより腕を持ってしまって体重や腕の重みがなかなか弦に乗せられない為結果的に力んでしまうのかもしれませんが…
幼少の頃、見過ごさなければこんな、癖もつかなかったのにと悔やんでおります(T-T)

URL | みー #-

2014/03/10 17:12 * 編集 *

みー様

コメントいただき有難うございます。
おっしゃるように「ヴァイオリンがうまい」というだけでは、(とくに昨今は)全く売れるわけではありませんし・・・
逆に超下手くそでも、女の子でヴィジュアルが優れていたり、コネがあったりすると、何かの拍子でめちゃめちゃ売れたりするわけです。
これは摩訶不思議を通り越して、嘆かわしい現象ですよね(~_~)
それはさておき、ヴァイオリンを弾くうえで一番重要なことは、私もみー様のご指摘の通り「脱力」だと思います。
それに私が気付かされたのは、高校卒業後ジュリアードに留学してからですが。
日本ではいまだに「脱力の仕方」や「脱力の重要性」を全く理解していない、プロの演奏家や教師は、巷に大勢いるわけですが・・・
私自身は「脱力さえ出来れば、ヴァイオリンなんて誰でも易々と弾きこなすことが出来るし、脱力を究めれば、自分の音楽表現も自然と出来るものだ」と、強く信じています。
実際に私は、ある自分の生徒から、
「何事もまず『脱力ありき』で教える先生は、自分が今まで習ってきたなかでは、奥村先生が初めてですよ」
と言われたこともあります!
ですがただ単に「脱力しろ」と言うだけで、生徒がすぐに弾けるようになる、ということではありませんし・・・
「脱力」はそれ程簡単に出来ることではないんですね。
どのようにそれを自分の生徒に伝えるべきなのかは、私自身も常に思い悩んでいるところです(苦笑)

URL | Tomohiro OKUMURA #-

2014/03/10 22:43 * 編集 *

ご返信有り難う御座います。
実は最近アメリカ在住ジュリアードご留学のあるヴァイオリニストの先生から御指摘を受けましてはっと気付かされた次第であります。
それまでは、師事している先生にただ、力を入れすぎ、落ちついて弾いて、と言われてでもどうすれば良いか具体的に分からなかったのですが、その方の日本ではこうだけれど、アメリカでは、とこうすれば、と、体操?といいますか、事前運動も含めまして実演?して頂き少しですが、非常に勉強になりました。
メソッドが違うのでしょうか、観念的でなく実践的に教えて頂き、日本とアメリカでは教えかたが違うのかなあ?と最近思っております。

URL | みー #-

2014/03/10 23:07 * 編集 *

みー様

ご返信有難うございます。
ご指摘の通り、日本とアメリカでは指導法において、違う点が多々あるということは・・・
自分がアメリカに実際に行ってみて、本当に実感しましたね!
もちろんアメリカとヨーロッパの指導法を比べても、違う点はたくさんあるのだとは思いますが。
自分がディレイのもとで教わっていたことは、精神論的・観念的ではなく・・・
全てが非常に実践的且つ合理的な事柄だったんですね。
もちろん私は不器用でしたし(^^ゞ
教えられた事を全て、即座に理解して、実践出来たわけでは、決してないのですが・・・
ディレイの教えは“目からうろこ”的なことが、たくさんありました。
今振り返ってみても、私自身はヨーロッパではなく、ジュリアードに留学出来て良かったと、心から思っています。
本当にガラミアン=ディレイのメソードは、理にかなっていたし、これほど優れたものは無いと私は確信しているのですが・・・
ディレイが亡くなって10年も経ち、今の音楽界においてその功績が忘れ去られようとしているのは、残念でなりません。
ガラミアン著「ヴァイオリン奏法と指導の原理」という素晴らしい指導書が邦訳され、出版されていますので、ぜひ一度お読みになられることをお勧めします。


URL | Tomohiro OKUMURA #-

2014/03/11 01:03 * 編集 *

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