ヴァイオリニスト奥村智洋のブログ「こんな日々です」

音楽のこと・趣味の鉄道写真のこと・etc.

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久し振りの読書 2012.8.9 

最近私は齢を取って集中力が無くなってしまったため(~_~)、長編小説を読むことはしんどいので避けるようになりました。
ですが今は職場が夏休み中ということもあり(^^ゞ、こういう暇なときにこそ少しは勉強してみようということで、久し振りに一つの本の読書に集中的に取り組み、最近やっとそれを最後まで読み終えることが出来ました(^o^)

その最近読んだ本というのが、こちらです↓
izai.jpg
「無伴奏 イザイ、バッハ、そしてフィドルの記憶へ」
小沼純一著 
アルテスパブリッシング 1,900円(税抜)

これはベルギーの大ヴァイオリニストで、作曲家でもあったウジェーヌ・イザイ(1858-1931)について書かれた本です。
そのなかでもとくにイザイが1923年に作曲した、「6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」作品27に焦点を当てています。

この本が出版されたのは2008年ですが、イザイを題材にした本が日本で出版されたことはそれまでまったくありませんでした。
欧米では勿論日本よりもイザイは研究されているし、イザイについて書かれた本も何冊か存在していますが。

イザイにも当てはまりますが、ヴァイオリニストが作曲したヴァイオリン曲は、ピアニスト(例えばショパンとかラフマニノフとか)が作曲したピアノ曲と比較すると、非常に過小評価されています。
例を挙げるとジェミニアーニ、ロカテリ、パガニーニ、サラサーテ、ヴィ二アフスキ、ヴュータン、フバイetc・・・
実際これまでに多くのヴァイオリニスト達が、素晴らしいヴァイオリン曲を数多く作曲してきました。
残念ながらそれらの作品は世間的には全然知られていませんが。
なので近年イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタを題材にした本が、日本人によって書かれ出版されたことは、私は非常に嬉しいですし、画期的なことだと思いましたね!

この本は無伴奏ソナタ一曲一曲の分析にはあまり頁を割いておらず、全体としてはそれ程アカデミックな内容ではありません。
ですがイザイの音楽の本質というものを見事に浮き立たせていると思います。
私もこの本をもとに、イザイの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」の譜面を見直してみましたが、これまで気がつかなかったことをいろいろ発見することが出来ました。

ヴァイオリンに興味ある方や、音楽学生の方には、この本を読んでみられることを強くお勧めします!
・・・もっともヴァイオリンやイザイの音楽に何も興味が持てない方には、お勧めしませんが(^^ゞ

奥村智洋
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カテゴリ: 音楽のこと

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Posted on 2012/08/09 Thu. 23:49    TB: --    CM: 0

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